船舶のエンジン出力

マリンサービス事業部 河原です。

 

大きな船舶のメインエンジン、

ご覧になられたことはなかなか無いでしょうが、

 

大変大きなエンジンです。

 

馬力も大きく、

数万馬力もある船も沢山あります。

なかなか想像つかないですね^_^;

 

そんな、船のエンジンですが、

最近では燃料費の高騰(足元では若干下がっていますが)や

海運不況による稼働率の低下などを受けて

 

スロースティーミングという、

出力を下げた運航が主流になっています。

 

これまで船のエンジンは、

概ね80%前後の出力で運転されていました。

 

自動車に置き換えると、

フルスロットルに近い状態で長時間運転する訳ですから

自動車のガソリンエンジンでは考え難いことですね。

(機構が違うので単純比較はできませんが…)

 

話が逸れてしましましたが、

それが、燃費向上のために出力を落とすことが主流になっています。

 

実際には、出力低下の度合いは

その船によってまちまちではありますが、

 

大きいものだと30%を切るレベルまで出力を落としている船もあります。

 

出力を落とすと、

燃費には非常に効果が高いということなのですが…

 

 

本来の能力(大きな馬力)は何のためなんだろうかと

ちょっと考えてしまいます。

 

ただ、スロースティーミングによって

エンジンにも色々な影響が起きているのも事実です。

 

本来の使用状況とは違ってきているので

思いもよらないところから不具合が出るのかもしれませんね?

 

 

これは、船の機関長さんから伺った話ですが、

船のエンジンも出力を下げて運転していると、

今度は出力を上げたときに問題が出て来るそうです。

 

車のエンジンでも、乗る人の運転の仕方で

吹き上がりが良いとか悪いとかあると思いますが、

 

同じように機械の中でのアタリというものがあるのか、

違ってくるみたいですよ。

 

 

そう思うと、

やはり良いエンジンのコンディションを保って

安全に運航していただくには、

 

良いオイルと良いサービスが大切だと

改めて感じました。

 

一番のコスト削減は、

トラブルが起きないこと!

 

これからも頑張りたいと思います!!