SOx規制、2020年開始がIMOで決定!!

マリンサービス 河原です。

 

 

10月24日から28日まで、ロンドンで開催されていた

IMO(国際海事機関)のMEPC70ですが、

 

その中で、硫黄分の規制に関して、

2020年から開始されることが決定されました。

 

 

これにより、2020年1月1日より、

 

世界の一般海域においては、

硫黄分が0.5%未満の燃料油を使用しなければならないことになります。

もしくは、排気ガスの清浄装置などを用いて、

0.5%未満の燃料を使用した場合と同水準以下のSOx排出レベルにする

必要があります。

 

 

ただ、この規制に関して、

石油業界は供給を保証する法的な義務は全くありません。

 

もちろん、これだけ世界中で環境問題が取り上げられている中、

石油業界も無視はできないでしょうが…

 

 

懸念されるのは、需要と供給のバランスが

取れるかどうかではないでしょうか?

 

 

石油業界としては、

船側に排気ガスを清浄するスクラバーを搭載してもらえれば

製油所等の新規投資の必要がないので有り難い話のはずです。

 

ただ、スクラバーを搭載するには、

船側に大きな費用負担などが発生します。

 

既存の船によっては、物理的に設備の搭載ができない場合もあります。

 

 

一方で船側がスクラバーを搭載しない場合、

高硫黄の燃料油の需要は大きく減少することになります。

 

そうなると、石油業界は否応なしに設備投資せざるを得なくなります。

C重油が売れなくなるので、原油から何を生産できるようにするのか、

製油所の稼働を調整したり、

設備投資をして軽質分を搾り取り、重油が出にくい仕組みにしたりと

対応しなければならなくなります。

 

今のままでは、製油所で精製すると、

一定量の高硫黄の重油が生産されてしまいますので。

なぜなら、石油製品は原油を精製することで出来るため、

連産品と言って、ガソリンが欲しくても、

同時に他のものも出てきてしまうのです。

 

問題は、それぞれの業界が

ちゃんと話し合いができず、方向性が定まらない場合です。

 

 

製油所は、高硫黄の重油の生産量を落とすために

一度設備を改修してしまうと、

 

やっぱりコストが安い高硫黄が欲しいとなっても

簡単に元に戻せるわけではありません。

 

 

同様に、船側もスクラバーを搭載した場合は、

コストの安い高硫黄の燃料を使用しないと、

搭載したメリットが無くなってしまいます。

 

お互いに投資費用だけがかさんで、

需給のバランスが取れないなんてことは

避けなければいけないですよね。

 

 

2020年からと決まった以上、

IMOと石油業界が上手くコミュニケーションを取りながら、

燃料油の供給体制にせよ、

本船側のスクラバーの搭載にせよ、

 

早い段階で方向性を示してもらいたいものです。

 

 

 

 

 

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