シンガポールのMass Flow Meter義務化スタートまで、あと1ヶ月

マリンサービス 河原です。

 

2017年1月から、シンガポールにおける舶用燃料油の納入に

Mass Flow Meterの使用が義務化されます。

 

といっても、舶用燃料油の納入がどのように行われているのか、

殆どの方がご存じないでしょうね。

 

 

船の燃料は、一般的に重油が使用されますが、

バージと呼ばれる液体を運ぶ船(小さなタンカー)から供給されます。

 

自動車ですと、ガソリンスタンドに計量器があり、

給油量はそのメーターで計りますが、

船の燃料油の場合は、バージ船のタンク内の燃料油の

タンクの底から油面までの深さを測ることで数量を測定します。

 

実際には少し違いますが、イメージとしては、

直方体の容器があり、縦4メートル、横5メートルとすると、

深さ5メートルの燃料油が入っているとその容積は100立方メートル(100KL)です。

 

給油後、深さが2メートルになっていたとすると、

残っている燃料油は、40立方メートル(40KL)になりますので、

給油した数量が60立方メートル(60KL)ということになります。

 

この様に、給油前後の深さを測ることで、給油量を測る訳ですが、

実際のバージ船の場合、タンクの形状が正確な直方体という訳ではありませんし、

海に浮かんでいる船ですから、荷物のバランスなどで傾いたりしていることもあります。

 

また、タンクも幾つには分かれていますので、

全てをチェックするのは大変な作業になります。

 

さらに、船の燃料油は、ボリューム(KL)単位ではなく、

質量(MT)単位で取引されますので、

温度、密度から重さ(質量)を計算しなくてはなりません。

 

また、この深さを測る方法も原始的で、

先に重りのついたメジャーをタンクに沈め、

それが底に到達したとき、何処までメジャーに油が付いているかで

深さを測ります。

 

故意に誤魔化しやすいことと、

人為的なミスや計算間違いなども起こりやすく、

そのため、数量のトラブルが絶えません。

 

また、それらを悪用して、

数量を誤魔化して利益を上げている業者も実際には存在します。

 

 

現代においても、そんな状態であったバンカーの納入ですが、

世界最大のバンカーポートであるシンガポールでは、

この数量誤魔化しの悪評を払拭し、イメージ改善ために、

政府主導でMass Flow Meterの導入の決定したのです。

 

このMass Flow Meterですが、

これまでも流量計と呼ばれるボリュームを測るメーターはありましたが、

それとは違い、最初から質量が測れる優れものです。

 

そのため、これまでの面倒な作業も軽減され、

物理的に数量を誤魔化すことも出来なくなるため、

効率化(時間の短縮)とトラブルの減少が期待されています。

 

実施まであと1か月余り。

シンガポールのバンカー業界は、

今後どのような変化を見せてくれるのでしょうか?

 

 

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